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はじまりの合宿 -組織変革シリーズ vol.5-

こんにちは!ドクターズプライムのyoshieriです。

Principle vol.1が策定された後、初の全社ワークショップ。

コロナも落ち着いてきた春先、そもそも合宿自体が久しぶりでしたが、それ以上に久しぶりに社員全員が集まった会になりました。

今回は組織変革シリーズ第4弾、新生ドクターズプライム再スタートのきっかけとなった合宿についてお話できればと思います。

そもそも私たちの組織の課題とはなんなのか

合宿に参加する前に、あなたのチームは、機能してますか?を読んでくるという宿題がありました。

この本はストーリー調に書かれており、個性豊かな様々なビジネスパーソンが登場します。突然業績不振のIT企業の社長に抜擢された主人公が、なぜ業績不振に陥っているのかを突き止め、経営幹部チームを再編させていくという物語になっています。

  • 製造業界から来てテック企業の新CEOになった中年女性のキャスリン
  • 資金調達や人材集めに関してはプロフェッショナルだが、チームワーク促進など、組織に関することは全くダメな前CEOのジェフ(現在は事業開発担当)
  • チームプレイよりも自分の才能を重視し、自分の意見に異論を唱えられると天を仰ぐマイキー
  • ミーティング中もみんなの話を聞かずPC作業ばかりしているCTOのマーティン
  • 他のメンバーより年上で、波風立てないように頼まれごとはすぐ引き受けようとするが、それが滅多に守られることがない営業責任者のJR
  • 仕事に熱心で謙虚、ただ仕事上の立ち位置が確立されてないせいか、あまり発言しない顧客サポート担当のカルロス
  • 細かいことにうるさく、自身のハイテク業界の知識に誇りを持っているCFOジャン
  • 最も華々しい経歴を持っているが、大手企業から転職してきてからまだ自分のポジション・役割が確立しておらずキャリアに焦るCOOのニック

「あなたのチームは機能してますか?」の英語版の表紙

合宿最初のコンテンツは、宿泊先に着くまでのバスの途中、各々本を読んで感じたことを共有するというもの。

  • マーケティング担当マイキーの態度がチームの雰囲気を悪くする
  • マーティンみたいにMTG中にあまり集中できてなく、PCで作業してしまうことは日頃もよく見かける気がするけど、しっかりその場で指摘し合うのが大事だと思った
  • 華々しいキャリアなのに、このタイミングで自分が何も価値を発揮できてないと自分の口から話せてるニックはすごい

などなど、チームが機能不全に陥ってしまうパターンがどんなものなのか、感じたことを共有し合い、日々の業務の中にも同じようなシーンがあるので、そういった場合どう解決するかなどの意見が飛び交っていました。(目的地までは2時間でしたが、かなり白熱し、宿に到着してからも延長して議論していたのはいい思い出)

本の話が終わり、次は今のドクターズプライムがどのような課題に直面しているかを、各事業部のチームに分かれ、大小関係なく日々起きている改善すべき事象を話し合います。

  • お互いの弱みや、非効率・非生産的な行動などをを指摘しあえていない
  • リモートなどの環境もあり、メンバー同士が互いに何をしているか知らず、気を遣ってしまい気軽に話しかけることができていない
  • メンバー同士で業務の計画や手法に、意見を言うことが少ない
  • 他者に気を遣いすぎて、MTG中に本当に大切なことについて話し合われていない場面がある

今のドクターズプライムは、まだまだ発展途上中なので、1人1人の強さも重要ですが、チームで成果に向かって一丸となることの方が重要と考えています。

上記ような課題が上がってきている中で、見えてきたのは健全な衝突ができていないということ。

ここでいう健全な衝突とは、言いたいことをただ言うだけではなく、成果のためにお互いの中にあるそれぞれの想いを本音で話し合えているのか、という意味になります。

機能しないチームの5つの特徴。「あなたのチームは機能してますか?」P207より引用

「あなたのチームは機能してますか?」の中に登場する、チームが機能しない5つの段階と特徴と照らし合わせると、信頼の欠如からくるものだと分かりました。この図は、組織の機能不全の段階を示しているもので、土台がしっかりしていないと上の段階に行けないということを表しています。 今回の信頼の欠如は一番下の段階。つまり土台の部分ができていないということだったのです。

実際に本に書いてある、チームの評価テストも実施し、テストを通して日常の出来事を、機能不全の5つの特徴に当てはめて、お互いの認識をすり合わせました。 私たちの組織ができていなかったことが明らかになり、そこにいた全員の顔がとても真剣な顔になっていたのを今でも鮮明に覚えています。 改めて組織づくりのために向き合わないといけないことがあると痛感し、全体の合宿への意気込みが強まったように感じました。

健全な衝突をするための“ジョハリの窓 1on1”

これまでのワークショップを通して、私たちの組織は「健全な衝突」が出来ていないという課題があり、そしてこの問題の原因が信頼の欠如から引き起こされることがわかりました。

健全な衝突をするには、お互いがお互いを信頼し、本音で話し合える関係性が重要になります。

組織としての信頼を上げるためには、まずは個人同士の信頼を上げなければなりません。

そこで、普段伝えることができなかった良いことや、チームのために改善した方がいいことをフィードバックし合うという相互理解のワークショップを実施することにしました。

相互理解が必要なため、自己開示と他者からのフィードバックからなる、ジョハリの窓のフレームワークで1on1を実施。自己認識と他者認識の差分を知ることで、自分が知らなかった、他者が知っている部分(盲点の窓)を広げていくことを目指しました。

ここで大事にしたのが、良いことだけでなく、改善してほしいことも伝えたということ。むしろ良いことだけを伝えてしまうと忖度して終わってしまうので、改善してほしいところにより焦点を当てて実施しました。

図:ジョハリの窓

ジョハリの窓は既存のフレームワーク且つ、かなり有名なものなのですが、フィードバックの質がこの1on1の質を大幅に左右します。そこで、フィードバックをする上でのルールを作り、フィードバックをする側・受け取る側双方の心構えを決めました。このルールを作成する際、こちらのフィードバックに関するツイートを参考にさせていただきました。

  • 自分のことをよく分かっていない人も多いと言う前提に立つ。これは弱みだけではなく強みも。
  • フィードバックはギフト。悪意がこもっていると感じたものは受け取らなくていい。
  • タイミングや、言い方などを意識し、フィードバックする者はフィードバックを受け取ってもらいやすいよう努力する
  • 面と向かって話すのではなく、同じ方向に座って、同じ方向を見ながら会話する
  • 想像ではなく、事実ベースで会話する

上記をベースに、日々業務で関わるメンバー同士で1on1を実施。

1回あたり1時間を目安にスケジュールを組んでいたのですが、蓋を開けると、それ以上に話し合う方々も多くいました。長時間の話し合いで、心身ともに体力を使いそうですが、1on1から戻ってきたメンバーはみな驚くほど清々しい顔をしていました。

  • 知ってると思っていた相手のことも、いざ面と向かって話てみると知らないことも多かった。
  • 長い間、一緒に仕事してきてたから、今更恥ずかしくて弱音を吐くことができなかった。
  • 自分は自己主張が強いと思っており、相手から何言われるのだろうと思ったらも、っと意見を出してほしいと言われ、自分が思っている自分と相手から見えている自分に大きなギャップがあると知ることができた。

1on1から戻ってきたメンバーに感想を聞いてみると、自分が気づいていなかった部分のフィードバックをもらうことができ、様々なインサイトを見つけることが出来たと話していました。 途中、みんなで作る夕飯会などのアクティビティも挟みましたが、そこでの会話もどこか肩の荷がおりたようなスッキリした雰囲気になっていました。

翌日の帰りのバスの中では、ジョハリ1on1で受け取ったフィードバックを元に、そこから見えてきた自分について、全員に共有しました。 新たに発見した自分の改善しなければならないポイントから、自分がどう改善していくのか、そして自分だけではなくまわりからどういうサポートがあれば良いのかを共有することで、ただのフィードバックの1on1で終わらせず、改善していく仕組みにしました。

合宿を終えて

1泊2日の合宿を終え、日常の業務に戻りましたが、このワークショップの効果が徐々に見え始めました。

今まで決まった人しか発言していなかったMTGで、発言者が増え、議論も活発化したり、個人のタスクのみにフォーカスしていたチームが、チーム全体のタスクとしてフォローし合うような場面が増えていきました。

すぐに変化を実感できたものの、ひとつの施策で全てが解決する特効薬なんてものは存在しません。まだまだ組織変革はスタートラインに立ったばかりです。

ジョハリの窓1on1などの施策もPDCAを回しながら、常に何が最適かを追求し、それが当たり前に実行されるような仕組みに落とし込まなければなりません。

この合宿後からジョハリの窓1on1(後のギフト1on1)だけでなく、カルチャー朝会、MBTI勉強会など様々な取り組みが生まれました。ぜひ今後のブログにて紹介させていただければと思います。 どうぞよろしくお願いいたします!

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