人の健康を阻害する解決策がない課題を仕組みで解決し人々を幸せにする
これはドクターズプライムのミッションです。株式会社ドクターズプライムは医療現場の現実を変えるため設立されました。 ミッションに込められた思い、ミッションを達成するためのビジョン・バリューの真相に迫るべく、代表取締役の田真茂にインタビューを行いました。
この記事に登場する人
ーどうして「人の健康を阻害する解決策がない課題を仕組みで解決し人々を幸せにする」というミッションを掲げているのですか?
このミッションは解決したい課題を語っていくうちに強くなった思いを言語化したものです。事業を続けるうちに段々と形になっていきました。 会社として何を目指しているのかがはっきりしていないと採用も難しいし、無責任だと思うのでミッションは重要だと思っています。そこに共感してくれる仲間とチームを作っていきたいですしね。
ー解決したい課題というのは?
救急車のたらい回しで亡くなる命をなくすことです。そもそもドクターズプライムを設立したのは、救急医として医療現場の現実を目の当たりにして、その理不尽さや課題を解決したいと思ったことがきっかけです。患者さんが救急車のたらい回しで命を落としていることが許せなかったし、そんな現状を変えたかった。
設立にあたっては、救える命を救えないことへの怒りが自分を奮い立たせた部分が大きかったです。良いものを更に良くするより、課題があるものや怒りに対して解決したいと力が湧いてくるタイプだったので。
ーミッションの内容について詳しく教えてください。
大きく3つのポイントは意識していました。
1つ目は、ペインが大きくないものはやらないこと。 「人の健康を阻害する解決策がない課題」はスケールも大きいし誰も手を付けてない。だからこそ解決したいと考えてます。
2つ目は、課題を「仕組みで解決する」こと。 「仕組み」はソリューションとして良いなと思ってて、誰かの我慢や無理がなくても、魔法の一手のように非連続なゲームチェンジができるから魅かれますね。愚直に取り組むよりも効率が良いし、新しいテクノロジーがなくても仕組みで十分解決できることが医療業界には多いと思います。
3つ目は、人を幸せにすること。 結局は良い解決策を提供できたとしても、それを提供された人が幸せにならないとダメだと思うんですよね。ユーザー視点を考えられてない僕らに独りよがりになっちゃうというか。だから、ちゃんとユーザーを幸せにできてるかどうかというのを大切にしたいです。そういう意味でも適切な医療を届けることは人を幸せにできることだなと思います。
ミッションを言語化する過程で、「医療を再定義する」のようなキャッチーなものも考えましたが、本質的なことをちゃんと伝えている今のミッションが気に入っています。少し長いのでよりシュッした表現にしたいという思いはありますが(笑)
ーこだわりが詰まってますね。「救急車のたらい回しで亡くなる命をゼロにする」をビジョンにしていますが、どんな背景があったのでしょうか。
ビジョンはミッションを達成するためのマイルストーンとして掲げています。 僕は「ビジョナリーカンパニー」が好きでよく読むのですが、ビジョナリーカンパニーに書いてあるBHAG「社運を賭けた大胆な目標」がビジョンの意味合いに近いのかなと理解しています。ビジョンはわかりやすく、かつ人を奮い立たせるものだと語られているんです。例えば、ケネディ大統領の「次の10年で、月に人間を着陸させ、安全に地球に帰還させる」はわかりやすいし、聞いた人を奮い立たせますよね。
だから僕らもわかりやすくてメンバーを奮い立たせるものとして「救急車のたらい回しでなくなる命をゼロにする」を掲げています。ただ、あくまでミッションに向けた1つのマイルストーンなので、その先も考えていきたいです。
ーなるほど。ビジョンのその先はどんなイメージをされていますか?
今後新しい事業をつくるなら、人々の痛みを起点として、それを解決できるものでありたいです。僕はこれをペインドリブンと言っています。まずどういうペインを解決したいのか?というところから考えて、自社の強みを活用して方向性を決めていきます。
具体的な内容としては、患者さん向けの事業をやってみたいですね。一番幸せにしたいのは患者さんですから、患者さんの幸せに直接アプローチしたいです。例えばデジタル予防医療。生体モニターを活用して病気にならないように予防し、病気になった後も安心してサポートを受けられる。オールインワンで全ての人の健康を支えられるものは必要とされると思いますね。とはいえ、まだ事業も組織も立ち上げフェーズですのでタイミングを見て正しい意思決定をしていきたいですね。
ーなるほど。「正しい意思決定をしていきたい」とのことですが、意思決定の判断基準としてバリューを掲げているんですよね。
バリューはあらゆる意思決定の判断軸であり、行動規範であり、会社の軸となる重要なものです。特に、採用においてははその人の人生を預かる覚悟を持つことだと思っているので、バリューに基づいて活躍できる方にオファーをしています。
ーバリューについて詳しく教えてください。
ドクターズプライムでは3つのバリューを掲げています。
- 利益より命 - SAVE LIFE
- 強さより弱さを見せ合えるチーム - WEAKNESS & ACCEPTANCE
- 調和より率直 - BE CANDID
「SAVE LIFE」とは、命を救うために、事業の成功・成果にこだわることを忘れずにいよう、という意識です。現状の医療の仕組みで失われている命が多くあります。その命を救うために事業を成功させなければならないと思ってます。
「WEAKNESS & ACCEPTANCE」とは、互いの強みだけでなく弱みをも開示することでお互いを理解しあい、思いやり、誠実であろう、という意識です。チームに信頼があるからこそ、成功のための衝突ができますよね。
「BE CANDID」とは、調和のために忖度するのではなく事業を成功させるために率直に意見を交わそう。という意識です。
その中でも特に大切にしたいのは、「WEAKNESS & ACCEPTANCE」だと思ってます。「WEAKNESS & ACCEPTANCE」があってはじめて「BE CANDID」に衝突できて、「SAVE LIFE」に繋がる。信頼ある組織風土はドクターズプライムの魅力の1つだと自負しています。
ーバリューはどうやって作ったんですか?
2019年5月くらいから作り始めて、当時から在籍している5人の社員で議論を重ねました。半年くらいかかったかな。 バリューについてメンバーと話し合うことで相互理解や自己理解につながったのが良かったですね。バリュー候補として話し合いに出てくることはやっぱり意識するようになりますしね。
バリューも現状で最善なものをみんなで議論して変えていきたいと思っています。今のバリューも2020年11月に一部を新しくしたものです。これからも更新していきたいですね
ーバリューは採用判断の軸にもなるとおっしゃっていましたが、どのような方と働きたいですか?
僕たちのミッションに一緒に挑戦したい人、このバリューに強く共感してくれる方と働きたいと思っています。
一緒に働く仲間を募集しています
ドクターズプライムでは「救急車のたらい回しをゼロにする」というビジョンの実現に向けて、病院向けのSaaSプロダクトおよび、医師/病院間の最適なマッチングを提供するマッチングプラットフォームを展開しており、一緒に働く仲間を募集しています。
まずはカジュアルにお話ししてみませんか?