先日ドクターズプライムでは、代表の田主催で、昼休憩も兼ねたちょっとしたプロジェクトが行われました!
それは「自分のカルテをつくってみよう!」といった企画です。今回はなぜ開催されたのか、どんなことをしたのかご紹介します!
プロジェクト発起のきっかけ
代表の田は臨床現場での診療経験がある救急救命医です。でも患者さんは通常、「自分のカルテを見る」ことってなかなかありませんよね。この記事を読んでいるあなたも、きっとそうではないでしょうか?
このままでは、患者さんは目の前の先生が言うことを信じるしかありません。情報が非対称になっているのです。しかし田は、そもそも医師は“患者さんをサポートする立場”であり、そのためには患者さんと目線を合わせ、寄り添う必要があると考えています。
そこでまずは1年に1回、ほとんどの人が実施するであろう健康診断の結果を用いて、自身でカルテを書いてもらえば、なにか気付きがあるのではないかと思い立ったんだとか。こうして、ドクターズプライムのメンバーにカルテの書き方や考え方を知ってもらうべくはじまったのが今回の企画です。
カルテに書く内容って?
まず、カルテでは「SOAP」で情報を整理していきます。 順を追って説明していきます。
S:Subject
ここでは患者さんの言葉を書くそうです。例えば、喉が痛い、手が腫れていて動かせないなどといった情報です。
O:Object
次に所見を書きます。これは医者からの診察や検査結果等でわかった所見です。例えば、喉が赤く腫れている、レントゲンで骨折があるなどですね。
ここまでの情報で、Problem listとして課題を列挙していくそうです。例えば、喉が痛い/腫れている状況では声が出しづらい、飲み込みづらい、肺に影があるなどでしょうか。診断名が明らかの場合は診断名を書いてもOKです。
A:Assessment
それぞれのProblem listに対して、評価や解釈を書いていきます。現時点でどのような原因・病気が考えられるかを評価します。例えば、発熱、咳、喉の発赤、全身の倦怠感があるから風邪が疑われる、などです。
P:Plan
ここまでまとまったら、次は治療プランについてまとめるそうです。例えば、「今回の健康診断で見つかった脂質異常症に対して食事で脂質を摂り過ぎないようにし3ヶ月後に血液検査で再検査する」、「胃の内視鏡で見つかったびらんについて次回の精密検査で生検を実施する」などです。こういった内容は健康診断結果に記載があるので参考にできます。
また、健康診断によっては、検査結果ガイドのような、「この数値が高い場合はこういう食事を心がけましょう」という内容の資料も添付されてることが多いので参考になるでしょう。
実際にやってみた
では実際の事例をご紹介します!
どうやら食事に気をつけないといけないメンバーがいるようですね…?
例えば健康診断の結果で、「LDLコレステロールが高い」などと記載があれば、「LDLコレステロール 高い 診断」と検索すると関連する病名などがヒットするんだとか。
場合によっては普段医師が参照しているガイドラインも見ることができます。悪化するとどんな病気になるかを知れるのは健康意識を高めるのにも役立ちそうですね!
検索結果を元に、今後気をつけるべき生活習慣や食生活などがわかるので、notionに整理していくことで自分の健康状態把握、改善に役立ちますよ。
細かく書くのが苦手・・・ という方は、健康診断の結果を撮影してnotionに貼るだけでもOKです!ひとまずは自分の健康情報を蓄積する場所をつくりましょう!
最後に
最後に田から、「いい意味で医師任せにせず、医師を動かすつもりで知識を持ってくれたら嬉しい」とメンバーへの声かけがありました。確かに、知って選択できることと、知らずに選択することでは全く別の結果を導くこともありますもんね。
医療においても、医療従事者にしかできないと思い込まず、正しい知識と、自分の健康について向き合うのはこれからさらに大事になりそうです。
ドクターズプライムのブログでは、今後もこうした社内イベントをレポートしていきます!
採用情報
今回のような社内イベントなどが気になる方はぜひまずカジュアルにお話ししませんか? ドクターズプライムでは仲間を募集しています!募集職種などはこちらからご覧ください。