奈良西部病院は奈良県奈良市にある病床数117床の二次救急指定病院です。 「地域の皆様の健康生活に貢献し、信頼される病院を目指す」という理念のもと、様々な社会要請に応えられるよう常に医療レベルの向上に努められております。 今回は、データ分析サービスを利用した奈良西部病院の地域連携室長 兼 総務課長の松田様にお話を伺いました。
奈良西部病院のサービス導入背景
- 目的: 救急体制の強化をする
- 課題: 受入れ件数と応需率の低下
- 効果: データ分析により課題が明確になり、正しい対策を発見
ードクターズプライムはどこで知りましたか?
ドクターズプライムから電話でサービスのご紹介をいただいたのがきっかけでした。 救急に特化しているサービスということで、少し興味を持っていました。 今回、当直体制を変えたいという気持ちがあって、ドクターズプライムに相談してみようと思いご連絡させていただきました。
ー救急の課題はどういったことがありましたか?
課題は2つありました。
1つ目は救急の受入れ件数が低くなっていたことがあります。 要因としては近隣に急性期の病院が新しくできたり、県の大きな病院が移転してきたことでこれまで奈良西部病院にきていた要請数も他の病院に流れてしまったことです。
2つ目は応需率の低さです。積極的に受入れてくれる医師も少なかったです。 これらの課題から救急体制を改善していきたいと思っていました。
ーこのような救急の課題は院内全体で認識があったのでしょうか?
管理部門の人は課題を認識していました。ただ私が採用のところも担当していたこともあり、なんとか課題を改善したいとずっと思っていました。
ードクターズプライム導入前には何か救急の改善はしていましたか?
夜間当直の体制は医師ありきの話になってくるので、効果的な対策はできていなかったです。
当直室に張り紙を貼って注意喚起や、救急受入れの現状を面談をして伝えるようなことは行っていました。 また当直の看護師さんにもなんとか受入れするように依頼したりしていました。まずは院内でできることを始めていました。
それでもやはり減った分の要請数は増えませんでした。 奈良県の救急医療はe-matchシステムで管理されており、患者収容時点に診療科・症状別・距離などで対応医療機関を順番に当たっていくシステムですので、医師が変わらないことには、対応出来る診療範囲が変わらない、根本的な解決にならないと感じておりました。
ーこれまで救急体制の分析は行っていましたか?
救急の件数などはまとめておりました。また断り理由や医師別の実績なども集計し、レポートとして報告などもしていることはありました。
ただそのデータから具体的な対策をするということはできていませんでした。
ー医師ごとの実績も集計されているとのことでしたが、医師からの反発などはなかったでしょうか?
それはなかったです。これくらいは当然だと院内で認識があった。良い思いをしていない先生もいらっしゃったかもしれないですが必要なことだと思っています。 ただ昔からの付き合いもあり、意識を変える材料とはなっていませんでした。
ードクターズプライムでデータ分析からコンサルティングを行いましたが、いかがでしたか?
データ分析のスピードとわかりやすさがとても良かったです。数字でしっかり出ていると医師への説得として利用しやすかったです。
ー弊社からお渡しした分析レポートは、どのように活用されましたか?
全体的に活用させていただきました。分析レポートを使って会議で導入するかみんなで議論することができました。 実際のデータで収益面のことも記載されていたので、採用サービスを導入することのメリットの方が大きいことに納得感があったと思います。
レポートを見せることによって院内のみなさんに説明はとてもしやすかった。ここは上手くいったと思っています。 常勤の先生にも共有するなどの活用もしました。採用サービスを導入することでどれだけ利益が出るのかデータで見せることができたので、みなさん納得してくれました。
ー何か導入にあたって不安なことなどありましたか?
元々知っている会社様でもなかったですし、奈良県では初導入ということもあり募集日に対して、医師の応募があるか、若干の不安はありますが、事前調査では大阪からも近いですし、興味ある医師がいると言っていただきましたので信じてみようと思いました。
さらに、理事長とドクターズプライムの代表とお話する機会を設けていただいたりしたので、徐々に信頼感を得る形となったと思います。
ーそのような不安要素がありながらも、導入を決断された決め手は何でしたか?
救急体制をなんとかしないといけないという思いと、ドクターズプライムさんを信用したことです。 何度もコンサルタントや代表の方とお話する機会を設けていただいたり、社員のみなさんの一緒に改善していきたいという思いがとても伝わってきました。 今のまま待っていてもよくないと思い、導入をすることを決めました。
ー今後どういう病院を目指していきたいと思いますか?
地域に愛される病院を目指していきたいです。地域の皆様に信頼される病院となり、まず何かあれば奈良西部病院に行こうと思ってもらえる病院にしていきたいです。
そのためにまずは救急の体制から改善していきます。